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【3月】いよいよ春、苗づくり

3月は苗づくりについて考えてみましょう。


タネの発芽条件

 タネが発芽するには、温度や水そして光線、空気(酸素)などが関係します。これらの条件をそれぞれの野菜の種類に合うようにするわけです。


温度について

 タネが発芽するには種類に適する温度があります。ホウレンソウやシュンギク、ネギなどは比較的温度が低くて(15〜20℃)良い種類と、ナスやピーマン、キュウリなど果菜類は比較的温度を高く(20〜30℃)必要とします。自家用野菜では、発芽のしやすい気温になったら種まきするのが一番良い方法でしょう。
 最近では、ビニール、寒冷紗などやマルチ資材を上手に組み合わせて、保温してタネまきすれば、タネまきや収穫の期間も長くできます。


水分について

 一般にタネを水に浸して水を吸わせてタネまきをすれば発芽も早く、そして揃いも良くなります。水を吸う量は種類によって違い、キュウリやダイコン、ハクサイは少なく、ニンジンや豆類は多く吸収します。
 吸収させたタネがぬれた状態だとタネとタネがくっついたり、手にくっついたりして、まきにくいので、タネを陰干ししてからまくようにします。ただし吸収、芽出ししたタネが乾燥しすぎると、発芽不良になるので注意します。


光線について

 発芽と光線の関係を示しましたので、参考にしてください。

性質 主な野菜の種類
光があると発芽しやすい キャベツ、ハクサイ、コマツナ、ツケナ類、カブ、レタス、ゴボウ、シュンギク、ニンジン、ミツバ、セルリー、シソ
暗いほうが発芽しやすい ダイコン、ナス、トマト、トウガラシ(ピーマン)、スイカ、カボチャ、キュウリ、マクワウリ、ツケウリなどウリ類、ネギ、タマネギ、ニラ
光には無関係 エンドウ、ソラマメ、インゲン、ダイズなど豆類、スイートコーン、ホウレンソウ

その他について

 オクラやアスパラガスなどのタネは、タネの皮が硬く水を吸いにくい性質を持っています。タネの表面にキズをつけてやると、吸水を早め発芽を助けます。


苗半作、作柄を決める

 野菜の栽培では、直まきと苗を育て植える方法があります。
 苗づくりをすることによって、
(1)植え付けから収穫までの期間が短くなり、畑での作付日数を増やすことができる。
(2)育苗している間、前作の収穫期間を延長することができる。
(3)幼苗期を気象災害や病害虫から守ることができる
など、苗づくりが生産の安定に大きな役割を果たしています。 苗づくりには、温床育苗と露地育苗があります。温床育苗については、種類や接木の有無によって温度や期間が違ってきます。露地育苗は短冊型のやや高畝にして、タネまきや移植をします。少ない苗づくりの場合は、育苗箱などを利用したり直接鉢にまきます。この際床土は排水を良くすることに気を付けます。


鉢育苗について

 果菜類を中心に鉢を利用した育苗が多くなっています。鉢育苗は小さく限られたところで生育するため、通気性がよく、養水分のある培土を使用することが大切です。


育苗は乾き気味に

 発芽後は苗が伸び過ぎないように、かん水は抑え気味にします。良い培土を使って、少ないかん水で育苗するのがコツです。


ワンポイントアドバイス
ハボタンのげんこつ作り
 ハボタンは冬の花として観賞されますが、春になると葉の中心部が盛り上がり、抽台して花を咲かせます。一般に抽台時か花が終わった時点で捨ててしまうことが多いでしょう。しかし、花が咲いたものを、そのまま管理を続けると、げんこつ作りといわれる枝状のハボタンをつくることができます。
 花が終わったら、種子のついている下の部分で茎を切ると、葉のつけねにある側芽が伸びます。バランスを考えて、4〜5本を残して整枝します。 秋にはそれぞれの枝が小型のハボタンに成長して、枝状の鉢物ができます。