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恵那山麓の草花

恵那山麓の草花

JAひがしみの管内で最高峰の恵那山は標高2,190m。恵那山麓は南方系植物の北限と北方系植物の南限と言われ、豊かな植生を持っています。山麓に自生する草花を紹介します。

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カ行
カタクリ【ユリ科】

 東濃の里山、林の中や土手の斜面に広く分布し、その多くは群生地として広く知られた春を代表する山野草の一つです。この花の地下茎から精製した澱粉が、片栗粉として食卓に欠かせないものとして広く知れわたっています。
 早春に地下茎から二葉を出し、葉は厚く表面に紫斑があります。花は淡紫色、六弁で可憐に咲きます。

ガマ【キク科】

 沼地に生える大型の多年草で、日本にガマ・コガマ・ヒメガマの3種類があります。葉は巾約2cmで、裏表がはっきりせず、数回よじれます。上部の雄花穂は黄色、下部の雌花穂は褐色の円柱状で、無数の果実が晩秋に熟し、新たな水湿地を求めて白い毛で飛んでいきます。昔はガマの花粉を止血剤として利用しました。

ガカリガネソウ【くまつづら科】

 山地や原野の湿った所に生える数少ない花です。  茎は4角。全草に強い臭気があるが、青紫色の鳥のブローチのような美しい花が咲きます。
葉の付け根から柄を出し、先が5裂に裂ける筒形の花は、下の1枚だけが大きく、上の4枚とで唇形をしています。
 花に寄り添うように、4本の雄しべと花柱を長く突きだし、曲がります。この姿が飛んでいる「雁」に似ていることから名が付いています。

カワチブシ【キンポウゲ科】

 神坂峠の沢沿いに見つけたトリカブトの仲間です。山地の林内草原に生える多年草。形態的度異が著しく見分けが難しい植物です。茎は50〜80cmで分枝するが、あまり伸長しない、夏から秋に3〜5cmぐらいの青紫色の花を咲かせます。トリカブト属は植物界きっての花を猛毒をもち昔は毒矢に塗ったほどです。

カワラナデシコ【ナデシコ科】

 日当たりのよい山地や、川原に生える多年草です。
枝分かれした茎の上部に、花弁の先が細く、深く裂けた薄紅色のたおやかな花が咲きます。このやさしい花姿は別名「ヤマトナデシコ」の名もあります。
 細い葉が向き合ってつき、基部で茎を抱きます。
 秋の七草の1つですが、川原では見かけることがなくなりました。

キキョウ【キキョウ科】

 山野や草原に生える多年草です。澄んだ青紫色の花は、鐘形で先が広がり五裂するが、整った花姿には気品が漂います。五角形にふくらんだつぼみも、ちょっとつまんで見たくなるような愛らしさです。
葉はやや硬く、縁に鋭いきょ歯があります。根は薬用として栽培されます。秋の七草の代表的な花です。

キクザキイチゲ【キンポウゲ科】

 早春の林、木々の葉が聞くまえ、陽の光をいっぱいに受け茎頂に一個だけ可憐な花を咲かせます。写真の花の色は白ですが、他地方では淡紫色のものが多いようです。
径2.5〜3cm、ガクは花びら状になっています。どこでも見られる花ではなく、希な植物です。

キバナハナネコノメ【ユキノシタ科】

 静岡県と愛知県に分布(平凡社・日本の野生植物)する植物と書かれていますが、旧恵那郡地内にも自生しています。大雨で荒れる事の少ない谷川や水路のわきなどに生え、四月の始めに咲く小さな花は、近くで見ると可愛らしいものです。
 用水工事などで、生育場所が奪われていると思います。

クルマバハグマ【キク科】

 少し高い山の中や縁、林道沿いなどに生える高さ30〜80cm程の多年草。
花は8〜10月頃、アザミの花を細くした感じだが、アザミの仲間(同属)ではなくトゲもない。似たものにカシワバハグマがあります。
 葉はかたく、茎の中ほどに7〜8枚状につくので、この名が付きました。

グンバイナズナ【アブラナ科】

 アブラナ科の花は、すべてがく片4枚、花弁4枚が向かい合って十字架になっています。果実にも特徴があり特にこのグンバイナズナは、扁平で軍配に似た形をしています。
 ヨーロッパ原産の帰化植物で、この地方ではあまり見かけませんが、岩村町の牧草地に生えていました。

コウメバチソウ【ユキノシタ科】

 山地の湿原や雪渓地付近に生える多年草です。根葉は束生し、長い柄に丸い葉をつけます。花茎の中程に卵型の葉が茎を抱いて1枚つき、頭頂に白い花を1つだけ咲かせます。花弁は5枚で梅の花に似るが、家紋の梅鉢に似ているということが名の由来になっています。5本の雄しべの間に仮雄しべがつき先が糸状に裂けて黄色の丸い腺体をつけます。この仮雄しべの数と草丈などで、コ、ヒメ、ミヤマ、単なるウメバチソウに分けられています。

コシオガマ【ゴマノハグサ科】

 日当たりのよい草地に生える半寄生の一年草です。  秋、紅紫色の花が葉のわきに一個ずつ、短い柄をつけて咲きます。花冠は開いた唇形で、上唇が2裂、下唇が3裂して大きく開きます。
茎は直立して枝を分け、葉と共に腺毛が密にあり粘ります。
 葉は対生していて深く切れ込んでいます。浜でも(葉までも)美しいといわれるシオガマギクに似ているが、固形なのでコシオガマと付けられいます。