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恵那山麓の草花

恵那山麓の草花

JAひがしみの管内で最高峰の恵那山は標高2,190m。恵那山麓は南方系植物の北限と北方系植物の南限と言われ、豊かな植生を持っています。山麓に自生する草花を紹介します。

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ヤ行
ヤグルマソウ【ユキノシタ科】

 本種は山地の林内で見つければ大きな葉に特徴があるのですぐわかります。
 柄の先に切り込みのある5枚の小葉が掌の様に広がり、この形が鯉のぼりに付けられている矢車に似ていることから名の由来となっています。
 長く伸びた茎の上の方に沢山の小花が集まりますが、包や花弁がなく5枚の白いがく片や長い雄しべが2本のめしべを真ん中にしてやさしい雰囲気をかもしています。がく片の先の赤紫色も気品を応援しています。

ヤブコウジ【ヤブコウジ科】

 本種は草花ではなく樹目の仲間で雌雄異株の常緑小形の低木です。地下茎を伸ばしてよく繁殖するので、山地の木陰や神社の境内などに群生しているのをよく見かけます。質の厚いつやのある葉と赤く熟したつぶらな実が雪の合間などからのぞいている景色は、とても美しいものです。7月頃、厘分のわきから花柄を出し、白色の小さな花が下向きに咲きます。
 別名「十両」と」呼ばれ、お正月などのめでたい花木として使われます。

ヤマシャクヤク【ボタン科】

 静まりかえった林の中で、ヤマシャクヤクは柄に小葉が3枚ずつ向き合って2対付き、葉を広げます。白い花は天から妖精が舞い降りたように、葉の上に1輪座ります。山にあってこそ魅惑のたたずまい、気品のある花は半開きのまま散ります。
 高さ40センチ、花の径5センチほどの小形で、ガク3枚、花びら5、6枚、めしべ3個、雄しべ多数。
 中部地方以西にしか生育していない花です。いつまでも恵那山に残って咲いて欲しい花です。す。畑のラッキョウに似ているが食用にはなりません。

ヤマラッキョウ【ユリ科】

 日当りの良い山地に生える多年草です。6弁の紅紫色の花が茎の先に球状に付き、晩秋の枯野を彩るが、その中に「侘び」も演出します。
 葉は茎の下から、2,3枚鈍い三角状に立ち、上部では扁平となるが冬は枯れます。地下の鱗茎が茎の回りに養分を貯えて厚くなった葉が重なり、長卵型をした白い玉がつきます。畑のラッキョウに似ているが食用にはなりません。

ユウスゲ【ユリ科】

 あちこちの空き地の草むらの中に見かけ、そろそろヒグラシが鳴き出すような夏の夕暮れ時、レモン色の花を空に向けて開きます。
 草丈が高く、風に揺れると折れそうで、守ってあげたくなるような花。翌朝にはしぼんでしまいます。
同じ時期、真昼の田の畦に咲くのはノカンゾウやヤブカンゾウです。

ユキザサ【ユリ科】

 ゆり科の植物の中には笹に似た葉を持つものが多くあります。雪のような白い花と葉の形からこの名がつきました。標高900m程の深山の木陰でも、登山道の脇でもよく見られます。
 花期は4月〜6月、草丈 15〜40cmになります。

ユキノシタ【ユキノシタ科】

 山地の谷沿いや湿地・石垣などに生える多年草。5枚の花びらのうち扇状に並んだ上3枚は小さく、白地に紅色の斑をもっています。下2枚は白色ですらりと長く、基部に2個の濃黄色の斑がある葉は常緑で雪の下にあっても枯れないためにこの名がつきました。赤い糸状の走出枝を延ばし新芽をつけて繁殖します。薬用や食用、観賞用に用いられてきました。

ユリワサビ【アブラナ科】

 山地の谷沿いや、湿った林床に生える多年草です。ワサビの仲間ですが根茎が細く、繊細に見えます。早春に茎を伸ばし、上部に十字状の白い小形の花をいくつもつけます。花びらはへら形で外側にそり返るようにして咲きます。 葉は波状のきょ歯があり、茎葉は互生します。噛んでも辛味はないですが、ほんのりとワサビの香がします。 地上部は冬枯れるが基部が残って越年します。