ちぢみほうれんそう目揃え会
JAひがしみのは、寒さが厳しくなるとおいしくなるちぢみほうれんそうの出荷目揃え会を12月6日、同JA本店で行った。生産者、同JA職員、農林事務所など関係者14名が出席し、出荷形態や規格、ダンボールへの詰め方について確認した。
今年は病害虫の発生もなく生育は順調に進んでいるが、11月後半の冷え込みが少なく、吸水抑制や糖度上昇の遅れが懸念されている。同JAの販売担当者からは「出荷の注意点として、葉のちぢみが少ないものや葉色の変色したものはしっかりと選別すること。そして、ちぢみほうれんそうの特徴である糖度が高いものを集荷することが必要」と指摘があった。市場関係者は「年明けの1月から2月に冬物野菜のメインとして出荷を期待する」と話した。
同JAでは、出荷直前に生産者が糖度計を使い8度以上の糖度を確認し出荷することや出荷のピークを1月以降にすることを申し合わた。
ちぢみほうれんそうは、地に張り付くように葉を広げて育ち、寒さにさらす「寒締め」により葉が縮み、葉や茎の水分を抑え成分を濃縮させることで、普通のほうれんそうより糖度や栄養分が高く、アクが少ない。同JA管内では冬場の野菜として定着しつつあり、冬場の収入確保を目指す生産者を増やしたいと、市場出荷用をめざす栽培予定生産者を対象に栽培講習会を開催している。