新規生産者の掘り起こし/なす栽培拡大大作戦

「なす生産拡大大作戦」で初めてなすを出荷した農家が栽培を振り返った反省会

JAひがしみのは2019年12月から東美濃夏秋なす生産協議会連携。新規生産者の掘り起こしに向けた「なす生産拡大大作戦」に取り組んでいる。20円作は、60代を中心に27人から出荷があった。

管内は夏に季冷涼な気候を生かし色・つや・形の優れたなすが市場で高い評価を得ているが、高齢化や後継者不足により生産は年々縮小。19年度は生産者43人、作付面積2haと、産地の存続がまれていた。

この状況を改善しようと、JAの若手営農指導員が取り組みを企画。1日1袋から出荷できる仕組みにし、営農指導員に栽培技術を気軽に相談できる体制を整え、巡回も強化、小規模農家に参加を呼び掛けた。協議会も研修会への参加を促し、先輩農家と共に栽培技術を向上している。

その結果、女性のグループが声を掛け合って参加したり、学校給食に出荷していた70~80歳代の男性がJAへの出荷を目指すなど、27人が10~50本で栽培して出荷を実現。9月末までの販売金額が10万円になる参加者も現れ、協議会への加入にも結び付いた。

21年作では栽培本数を増やすことを目標とし、かん水や剪定などの技術についてJA、生産協が力を合わせて丁寧に対応し、新規出荷者の確保を目指す。