春の味 瀬戸のタケノコ出荷

 岐阜県中津川市で中津川市筍(タケノコ)生産組合が生産する「瀬戸の筍」の出荷が4月10日から始まった。今年は裏年にあたり、昨年より25㌧減の20㌧を、5月上旬までに長野県と岐阜県の市場を中心に出荷する予定。収穫は若干遅れ気味だが生育は良好と見込んでいる。
同市瀬戸地区は木曽川流域に位置し、約25㌶のモウソウチクの竹林を同組合の31戸が管理している。「瀬戸の筍」は木曽川から立ち上る霧と御嶽火山灰の良質な土壌で育ち、柔らかく肉厚で、あくが少ないのが特徴だ。特産品として古くから親しまれ、2003年には県の「飛騨・美濃伝統野菜」に認定された。料亭でも使われている他、S、M、Lサイズを1㌔700円で全国に宅配している。管内のAコープ店でも販売している。
同組合の田口芳彦組合長は「毎年出荷時期になると問い合わせが増え、心待ちにしている声が嬉しい。品質には自信があるので多くの人に一度食べてほしい」と話している。出荷場は火曜・土曜日を除き、午前9時から午後2時まで営業。直売のほか宅配も行っている。お問い合わせは、中津川市筍生産組合出荷場、電話0573(69)3437。