中津川市長へ地元産トマトPR/生産農家が寄贈と情勢報告
中津川市の特産で夏秋の作型で作られるトマトが出荷の中盤を迎える9月15日、トマト農家が中津川市長のもとを訪れ、生産したトマト2箱を寄贈し、情勢を報告した。訪れたのは恵那北トマト生産組合の加地譲二組合長、中津川トマト生産組合の二村泰樹副組合長とJAひがしみの営農部長。JAの田口義春営農部長は青山節児市長に「これからの季節、トマトはじっくりと旨みを蓄え味がのる季節。高い品質は市場からも評価を得ている。ふるさと納税の返礼品としても200箱の注文をいただいており、地域の魅力の一つとしてこれからも支援願いたい」とPR。
この日贈ったのは、JAひがしみの中津川選果場に出荷される品種「麗夏」と加子母選果場に出荷される「麗月」を一箱ずつ。どちらも赤くなるまで木で熟してから収穫・出荷する品種で食味も良い。高温等による裂果が少ないことから農家にとってはロス率が少ないメリットもある。
今年の作柄は、長雨による影響で花落ちが多発したため、8月は一か月近く出荷が少ない状態が続き、価格は例年よりも堅調に推移した。9月に入って出荷量が復活したが、全国的にも出荷増となる中、契約出荷を基調としな
がらも魅力ある販売につなげることが課題。
青山市長は謝意を述べるとともに、「農林業は景色を作り、それが観光業においては“ここでおいしい農産物が生産されている”という代名詞となる。地域の自然資源を活かして特産化をさらにすすめたい。そのためには農家の所得確保が重要」と話し、エールを送った。