20~40歳代・Iターンも/「夏秋トマト研修制度」着実に
中津川市茄子川のJAひがしみの本店で3月30日、トマトで新規就農を目指す人が参加する「夏秋トマト研修制度」の修了式が開かれた。1~2年間の研修を終えてこの春から独り立ちする3組4名と、今年度から研修に入る1人が新たなスタートをきった。
この研修制度はJAひがしみのと行政、生産者団体など関係機関が協力して平成29年度から行っているもの。同JA管内は、夏秋トマトの産地として60年を超える歴史があるが、高齢化に伴う生産者や栽培面積の減少が課題となっていた。
研修の参加者は先輩農家の圃場に隣接したハウスで実際にトマトを栽培しながら実践的に学ぶ。Uターンや県外からのIターンの希望者を含め、これまでに7組8人(今回の修了生は除く)が修了した。
修了生は、行政やJA、生産者組織、地域住民の協力で住居や農地の紹介を受けて独り立ちし、東美濃夏秋トマト生産協議会に加入して生産に励む。すでに、春から使用するそれぞれの新しい圃場で、先輩農家やJAの協力を得て雨除けビニールハウスを建設し準備を進めている。
東美濃夏秋トマト生産協議会の井口英博会長は挨拶で、「体が資本なので体を大切にして、協議会の仲間を頼りにしてほしい」とエールを送った。