スマート農業を実践/ドローンで農薬散布

農薬散布の作業を見守る関係者ら

JAひがしみの管内の中津川市蛭川地区では今年から農業用ドローン(小型無人飛行機)による農薬散布を導入した。以前から産業用無人ヘリコプターでの農薬散布はしていたが、山沿いや電線が多い住宅付近の水田では散布が困難な所が多くドローンを活用している。
ドローンでの作業は、衛星利用測位システム(GPS)を使い圃場の位置や形をコンピューターが自動解析し飛行ルートを登録。あとはオペレーターが遠隔で指示を出すと自動航行で散布できる。
8月にはカメムシ防除のため「スタークル液剤」を約5㌶で散布した。ドローンは稲から高さ2mの位置を自動で保ちながら飛行、飛行可能時間は10分ほどで1㌶以上の散布ができ、作業の効率化につながっている。モーター音も静かだ。
同地区のドローンによる散布作業は全農に委託している。またすでに福岡地区でも実施しており、今後、活用がさらに広がると期待される。