夏秋なす出荷開始
東美濃夏秋なす生産協議会が生産する夏秋なすの出荷が本番を迎えた。本年度は育苗期から定植期まで気温が低く、若干生育が鈍り出荷が遅れたが、順調に出荷量は回復している。11月上旬まで岐阜、名古屋、京都市場へ約130㌧の出荷を見込んでいる。6月14日に中津川市の下野いきいき会館で開かれた目揃会では同協議会、市場、JAひがしみのら50人が出席し、出荷規格や生育状況などを確認した。
同協議会は43戸が2haで、長卵形品種「千両2号」を主に栽培している。夏季冷涼な気候と、県内で3ヵ所のナス選果場の内の1つで共販共選体制をとっていることで、色・ツヤ・形の優れた品質が市場で高い評価を得ている。
栽培では土壌病害の対策としてほ場の移転や徹底した排水対策、台木品種を活用した接ぎ木苗の使用が基本。昨年度は産地のレベルアップを目指すため、独自の生産工程管理「ひがしみのGAP」から、農水省ガイドラインに準拠した「岐阜県GAP」に切り替えた。また同協議会では岐阜県中山間農業研究所が開発した栽培方法「3Sシステム」の導入も進んでいる。
同JA営農企画指導課は「家庭選果を徹底し、持ち込み時点での品質統一を図り、ブランド力を発信したい」と話した。