夏秋トマト出荷始まる 選果の徹底で品質統一

目ぞろえ会で出荷規格を確認する参加者

 

東美濃夏秋トマト生産協議会が生産する夏秋トマトの出荷が6月下旬より始まった。今年は4、5月の低温が続いたため、生育がやや遅れたが作柄は良好。11月中旬までに主に京都、岐阜、名古屋市場へ1800㌧の出荷を見込んでいる。
同協議会は現在126戸が「麗月」「麗夏」を18.6haで栽培。JAひがしみの管内での夏秋トマトは中山間地の冷涼で昼夜の寒暖差があることを活かし栽培され、色・食味・品質ともに優れた品質が市場から高い評価を得ている。
仲間づくりや意識統一のために新規栽培者に向けた研修施設での就農支援や若手の生産者を対象とした交流会なども積極的に行っている。昨年12月には農水省ガイドラインに準拠した「岐阜県GAP」の認証を受け、農場管理の徹底や作業員の体調管理にも注意し新型コロナの感染防止にも努めている。
6月25日には同JAの中津川トマト選果場で開催。生産者や市場、行政、JA関係者などが集まり、販売情勢や出荷規格、出荷方法を確認した。JAひがしみの営農部は「気温も上がり順調に生育している。今年は特に新型コロナ対策として、手洗いやコンテナの清掃などをしっかり行い、安定した出荷で高品質な美味しいトマトを消費者に届てほしい」と呼びかけた。