農作業安全講習会
JAひがしみのは農林水産省が9月から10月まで実施する「秋の農作業安全確認運動」を前に、7月26日、同JA本店で「農作業安全講習会」を開催した。例年はコンバインを中心とした研修を行うが、今回は組合員や担い手の意見をもとに、チェーンソーをとりあげ、使用上の注意点を説明。集落営農組織や認定農業者、JA関係者ら約140人が参加した。
同講習会は、農業機械の大型化・高性能化、作業者の高齢化などで農作業事故が多くなる傾向があるため、こうした状況の改善のため地域ぐるみで事故防止を図るため毎年開いている。今回は、TACによる担い手訪問の際にチェーンソーによる怪我や事故が増えているという報告から、研修会で扱うことになった。
同講習会では、メーカーの担当者が講師になり、農作業時や整備中の事故の注意点等を「だろうではなく、かもしれないという意識をもって作業をすることが重要」と呼びかけた。その後同JAの担当者が全国及び県内の農作業時の事故の発生状況や農業労災制度、熱中症について説明した。
屋外研修においては、コンバインやチェンソーを使い機械を扱う際の注意点などを丁寧に説明。チェーンソーにおいては刃の研ぎ方やエンジンのかけ方、安全防具の実用性などを学んだ。
同JA伊藤淳介営農販売戦略課長は、「地域農業と農地を守るためには、まずは農作業の安全性が第一。講習会を通じて、安全作業に心掛けて欲しい」と話した。
同JAでは管内4地域にある農機センターで農機具のレンタルやメンテナンスの際、ポスターやチラシで注意換気を呼びかける他、各農機センターによる草刈機の使用に関して初心者の女性を対象に草刈講習会を開催するなど、安全な使用方法の指導と共に女性の農業進出をサポートしている。