生産協会員が研究会結成

圃場でトマトを見る3S研究会のメンバー

3Sシステムの情報共有を

東美濃夏秋トマト生産協議会技術部会3S研究会は6月9日、中山間農業研究所中津川支所でトマト3Sシステムの栽培研修会を開催しました。同支所と恵那農林事務所、(㈱)サカタのタネの三者が講師となり、JAひがしみの管内のトマト農家11人が参加しました。
3Sシステムは同研究所で開発された技術で、苗を不織布製のポットに入れ土壌から隔離して栽培することで土壌病害を防ぎ連作が可能となります。また、耕起等が不要になるため、圃場準備を省力化できます。
JAひがしみの管内では、東美濃夏秋トマト生産協議会の127戸が「麗夏」、「麗月」を19㌶で栽培しています。連作障害などへの対策として3Sシステムを導入する農家はこの数年で増えており、19㌶のうち約2㌶で導入しています。3Sシステム研究会は同協議会内の技術部会の下部組織に位置付けており、研究会員間の栽培技術の共有を図っています。
今回の研修で、同支所の圃場で給液管理方法を変化させた場合の生育状況や、座学では梅雨明け前後に注意すべき点などを学びました。
参加者は「自分のトマトより実が多くついていて驚いた。今後、農家同士でも情報を共有していきたい」と話していました。