地域ぐるみで事故防止/農作業安全講習会開催
JAひがしみのは農林水産省が9月から10月まで実施する「秋の農作業安全確認運動」を前に、7月29日、八百健市場で「令和2年度農作業安全講習会」を開催した。集落営農組織や認定農業者、JA関係者ら約130人が参加した。
同講習会は、農業機械の大型化・高性能化、作業者の高齢化などで農作業事故が多くなる傾向があるため、こうした状況の改善のため地域ぐるみで事故防止を図るため毎年開いている。今回は、新型コロナの感染防止を考慮し屋外にて、安全作業への情報提供、草刈り機、コンバイン、トラクターと4グループを分け時間を変えて講習会を行った。
安全作業への情報提供では、JAの担当者が講師になり、農作業時の事故の発生状況や農業労災制度、熱中症等について説明、「農機による死亡事故の4分の3は、トラクター、耕運機、運搬車で占めている。特に圃場の出入りのときに注意して」と呼びかけた。また、各メーカーの担当者からは、草刈り機、コンバイン、トラクターの実物を使い、農作業中に起きる事故の原因を確認し、機械を扱う際の注意点について説明を受けた。
同JA渡邊裕之経済部長は「県内でも農作業事故による死亡事故が発生している。地域農業と農地を守るためには、まずは農作業の安全性が第一。講習会を通じて安全作業を心掛けて欲しい」と話した。
同JAでは管内4地域にある農機センターで農機具のメンテナンスやレンタルやの際、ポスターやチラシで注意換気を呼びかけなど、農作業事故の発生防止に日頃から取り組んでいる。