2017年6月23日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 およとヶ淵〈恵那市飯地町〉 昔、およと、与兵衛という、たいへん仲の良い夫婦がおりました。 天保四年は夏に雪が降るという異常気象で、食べるものがないので、木の根、草の根まで食べるという大飢饉に見舞われました。 「こんな事をしていて […]
2017年6月23日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 笠置山の大カマさま〈恵那市中野方町〉 笛や太鼓の音が聞こえて来ます。「ピーヒヤラ、ピーヒヤラ。ドンドンドン」お祭りでしようか。 ヘビやカエルや天神さまなど、作りものを持って、大勢の村人たちが行列を作って出て来ました。どうも変です。お祭りにし […]
2017年6月23日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 田中守平〈恵那市武並町竹折〉 田中守平は明治33年、17歳のとき、小学校の先生になりました。わずかの間でそれをやめ、東京へ出て政府の印刷局につと勤めながら、学校へ通って中国語の勉強を、今で言うと高等学校のような学校、それに法律の勉強を […]
2017年6月23日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 メノウ石〈恵那市三郷町〉 佐々良木村に次右衛門、里野という夫婦がおりました。ある日、田んぼの肥料にするために、草を刈っているときに、キラキラ光る美しい石を見つけました。 2人はその石を家へ持って帰ると、つつじの根元に置いて、夫婦 […]
2017年6月23日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 甚平坂〈恵那市岡瀬沢〉 今から八百年ほど前の話です。鎌倉幕府の家来で信州に住んでいる、鷹を使うことが大変上手な「根津甚平」という強い武士がいました。 そのころ同じ信州の桔梗原に「八重羽の雉子」という悪い悪い鳥が棲んでいました。 […]
2017年6月23日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 染戸の雨ごい〈恵那市東野〉 今から350年ぐらい前の話じゃ。 正保4年(1647)は日照りの続いた年で、大根、白菜をはじめ野菜の類はほとんど枯れて、畑には砂ぼこりが立つほどじゃった。また、沼地のような田んぼもパンパンに乾いて、草履 […]
2017年6月23日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 備中田〈恵那市中野方町〉 今から二千年も昔のことじゃ。そのころは神様もわれわれ人間の前に姿を現しておいでになった。われわれ人間も、神様にもっと気楽にいろんなことをお願いしたり、神様のお諭しをいろいろしたもんじゃ。 その頃、農業の […]
2017年6月23日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 わらびやんだるの大鯉〈恵那市飯地町〉 わしの若いころに、よね松さという、魚釣りで暮らしている人がおらした。 その日は秋終わり近くの、よく晴れた日じゃったが、よね松さの釣り針には、午前中獲物が1匹もかからんかった。こんなことは滅多にないことじ […]
2017年6月18日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 中津川 万里走る車〈中津川市加子母〉 昔々、竹坊という子がいて、いつも徳じいの家の縁側に日向ぼっこに来ていました。「竹坊、お前はええ夢を見たら、俺に売ってくれると、約束したな。どうじゃゆうべは」と言ったら、「ゆうべの夢は、全くええ夢じゃったで […]
2017年6月18日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 中津川 馬の尻穴〈中津川市加子母〉 昔、あるところに、ちょっと頭の悪い息子がありました。 親は、少しでも利巧に見せたいと思っておりました。 隣村の親類に普請がありました。 お父さんは、みやげを作って、息子をお祝いの使いにやることにしま […]