2017年6月24日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 岡瀬沢のキツネ〈恵那市大井町〉 「うちのおとっつあま、知らっせんか。まんだ帰っておいでんが」かかさまが一生懸命とっつあまを探しておりました。 「お前んとこのとっつあまか。さっき、そこの坂道を登っていきょうらしたがなあ。黙って、とっとと […]
2017年6月24日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 金兵衛さとタヌキ〈恵那市東野〉 タヌキが穴へ入って行くところを見た金兵衛さは、穴の口元で生木を燃やして、煙を穴の中へ吹き込んだ。 タヌキは咳をして苦しがっていた。金兵衛さが家へ帰る途中で、「いくぞよ、いくぞよ」と、声がした。見ると岩の上 […]
2017年6月24日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 廃仏毀釈〈恵那市笠置町〉 廃仏毀釈令というのは、お寺を中心に先祖のお祭りをするのをやめ、神道に改めよというお布令で、明治維新の王政復古という思想の中心は平田篤胤とその門人たちでした。 苗木藩はこの「平田学問」を信ずるものが多く、 […]
2017年6月24日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 御出来様〈恵那市笠置町〉 御出来様(恵那市笠置町)「おんでけぇ」というこの土地の方言は、「おんでくれ」「背負って下さい」ということで、昔の子守歌や童うたで歌われています。 久須見の城主松野左京は、ねばり強く猪狩城を攻めたてました […]
2017年6月24日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 恵那峡のキツネ〈恵那市大井町〉 恵那峡のダムができるときの話です。工事で働いていた人が、現場で弁当を食べかけて、お茶をとりに行って、やかんをさげて帰ってきてみると、弁当箱がからになっていました。「おかしいなあ」と思って石に腰かけて考えて […]
2017年6月23日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 おぐろへび〈恵那市中野方町〉 文化10年6月のことです。お代官様からお触れ書が回って来ました。 「おぐろへび(からすへび)を捕まえて、御医師玄沢のところへ届けてもらいたい」と書いてありました。 庄屋次右衛門はいつもの通り書きとめ帳に写 […]
2017年6月23日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 だじゃの松〈恵那市三郷町〉 だじゃの松という、面白い名のついた松がありました。これは三郷町殿畑の峠にある一本の松のことです。今ではこの松は枯れてなくなってしまいましたが、村のお年寄りは、昭和の初め頃まで、大きな松が道端まで枝を出し、 […]
2017年6月23日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 鉄砲の名手・光岡市郎衛門〈恵那市長島町久須見〉 ピー、ピー、ロロ、ピー、ロロ、ピッ」と、まるで鳥の鳴き声とそっくりな笛の音がします。鳥が仲間の呼び声かと思って、集まって来ました。すると、「ダダーン」と、空気を引き裂くような、鉄砲の音がしました。バタバタ […]
2017年6月23日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 熊崎新三郎〈恵那市三郷町野井〉 天皇陛下の妹和宮が、将軍家茂と結婚することになって、大勢の行列で、中山道を下って来ます。沿道の村々は人足を出したり、食事の支度などで大変でした。野井村へは伝馬の人足の外に食事の支度に30人出せと言ってきま […]
2017年6月23日 / 最終更新日 : 2017年6月24日 mockup 恵那 およとヶ淵〈恵那市飯地町〉 昔、およと、与兵衛という、たいへん仲の良い夫婦がおりました。 天保四年は夏に雪が降るという異常気象で、食べるものがないので、木の根、草の根まで食べるという大飢饉に見舞われました。 「こんな事をしていて […]