江戸時代も終り頃の話です。 　天狗党は水戸（茨城県）から出発して中山道を西に向かって進みました。800人ほどの軍勢で陣羽織に鎧・兜をつけ、槍や鉄砲を持っています。 　途中、信州（長野県）の和田峠では松本藩 […]

  　伝説によりますと、この土地を治めた主は白ひげ大明神だということで、旧姫栗公民館の前に立っている二つの大きな石が証拠として残っております。 　昔ここに、白ひげ大明神の宮が祀ってあり、この2つの石が御神体にな […]

  　山の中の一軒家に婆様が一人で住んでいました。 　ある日の夕方、若い坊様が「一晩泊めて下され」と頼みました。婆様は気持ちよく引き受け、ご馳走しました。 　「今日は実は爺様の四九日じゃが、こんな山奥へは誰も来 […]

  　昔々、中之方村に金兵衛さという貧乏なお百姓がおりました。ある日、道を歩いていると玉になった毛のかたまりが落ちていました。 　よほど、そのままにして帰ろうと思ったけれど、拾って家へ持って帰りました。 　次の […]

  　武並町藤に深い深い深田があります。むかしむかしの話です。ある人がその沼田へ入ると、ずぼずぼと頭のうえまで沈んでしまいました。 　両手で泥をかき分けて、泥の隙間を作って息を吸いながら、「しまった、しまった。 […]

  　昔、山の中の家に、母様と兄様とぐつという男の子が住んでいた。ある日兄様がぐつに裏山にワナがかけてあるから見てこいと言った。ぐつは見てきて、「隣の鶏がかかっておった。そいで逃がいてやった。ケン、ケンと鳴きな […]

  　昔、長国寺に古い大きな鼠がいました。夜は本堂から庫裡から、お寺じゅう荒し回って手がつけられません。昼は天井裏の巣の中で、お寺じゅう聞こえるほどの大いびきをかいて寝ているというありさまです。 　ある日和尚さ […]

  　洞の槙平に、はだか薬師の石像があります。はだか薬師は、宝暦四年（一七五四）、上野洞の組の人たちが、組の繁盛と、旅人の道中安全を祈って建てたものといわれ、お堂がなく、野天に立っていることから、はだか薬師と呼 […]

  　鬼が島から帰って来た桃太郎は、親類のばばさまのところへ遊びに行きました。 「早よ上がって、鬼が島の話を聞かしてくりょ。」とばばさまは手を取って桃太郎を、上へ引っぱり上げました。 　桃太郎が鬼が島の話をして […]

  　文明5年（1473）信州（長野県）松尾の城主、小笠原家長は木曽家豊をさそって、東濃地方へ攻めこみました。大井遠江守行秀は必死になって防戦しましたが、ついに落城しました。信州勢はさらに荻島城（瑞浪市釜戸）を […]